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2025.1.5
トミヤママチコのブログ
パーソナルカラーの疑問
トミヤママチコのパーソナルカラーBLOG 『パーソナルカラーの過去~現在、そして未来へ』
2025年がスタートしました。時の流れは一瞬たりとも止まってはくれません。そんな中パーソナルカラーの未来を推測すると、進化するか?それとも一時的なブームで終わってしまうか?これから徐々に分岐点に差し掛かりそうです。
私はパーソナルカラーの創世記からこの分野に携わってきたので今回はパーソナルカラーの過去からの流れを少しお話してみましょう。
色が一般的に注目を浴びるのはレアなこと。普段は当たり前すぎて意識しないですよね。
そんな中1980年代半ばに「パーソナルカラー」という革命的なアイデアがアメリカから日本に上陸しました。メイクやファッションの情報はかなり広まっていたけど、「似合う色」というコンセプトは新鮮でした。しかもダイレクトに個人に向けての色の発信です。
当時の色決めといえば、それぞれの関係者やデザイナーの個人的な感性や嗜好や流行に任せるというのが常でしたから。加えてプロモーションが天才的でした。なんと「似合う色」のグループを4つにわけ、それぞれに季節の名前がついていたのです。
ネーミングという第一印象のアプローチがどれだけ大切かということも既に気づかせてくれています。今日SNS上でネーミングの役割は絶大です。しかも異常な略称文化!の中で「短くてインパクトがある」名前は絶対王者です。期せずしてその条件にぴったり合っていたわけですからすごいことです。
自分に似合う色が「春」「夏」「秋」「冬」のどこなのか?なんとなく気になりますよね。
そんなわけで流行に敏感な女性たちはパーソナルカラー診断を受けました。今のようにプロがあふれていない時代、診断料は高額で、ほとんどが2~4人くらいのグループ診断でした。お会計でかなりな札束を目にした人たちの中から「この仕事って良くない?」と思う人たちがいたとしても当然の成り行きです。
かくして、横文字で高級感があってそれほどの専門的知識もいりそうにないこの仕事を目指す人たちが増えた場合、流れとしてバッシングも起きてきます。今ならさしずめ炎上。「なんでこの人に似合う色がわかるの?」「他では違うこと言われたわ。」「似ている色で季節が違うのはなぜ?」etc…
パーソナルカラーは今日に至るまで注目されてはバッシングされるという波の繰り返しであったように思います。例えば、カルチャー講座満員御礼から定員不足で開講されません、まで。講座の人気度の変遷からみても顕著でした。現状はバリエーションも増えて人気がありますね。
いろいろあっても根強い人気に支えられてここまできたのはやはり「色」の魅力と言わざるを得ません。
企業も、パーソナルカラーに最も関連のあるアパレル業界と化粧品業界では大きな反応の違いがありました。
アパレル関係からは毛嫌いに近い反応があり、塩対応でした。ケバい色の服を着たおばさん集団に何がわかるという本音がちらついていました。アパレル業界がパーソナルカラーに目を向けてくれたのはここ数年のように感じます。それまでは「診断イベントが人寄せパンダの役割をしてくれる」以外用途はほとんどありませんでしたから。でも似合う色の基になっている「色彩効果」の知識の導入はアパレル業界の役に立つと私は確信しています。
パーソナルカラーを当初からある程度取り入れてくれたのは化粧品業界です。メイクカラーは流行に敏感で短いスパンで変化します。消費者にとっても気軽に変化を楽しめるアイテムだからかもしれません。もともとパーソナルカラーの4分類もアメリカの化粧品メーカーが販売促進のツールとして開発したという原点があります。
そして今でもパーソナルカラーをけん引してくれているのは化粧品業界です。イエベ・ブルべという区分けでディスプレイされている商品を見ると、私などはつい感慨にふけってしまいます。つい買ったりもします。
パーソナルカラーが今後どのように発展するかは、万人に共通な理論の背景を基に技術の進化や消費者のニーズに大きく依存するでしょう。しかし、一つ確かなことは、色が私たちの生活に与える影響は計り知れないものであり、その価値は変わらないということです。
あなたはどう思いますか?これからもパーソナルカラーのあれこれをお話ししていきたいと思います。