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2025.2.6
トミヤママチコのブログ
パーソナルカラーの疑問
『パーソナルカラーの都市伝説』 トミヤママチコのパーソナルカラーBLOG
パーソナルカラーという概念が日本に紹介されてから、ほぼ半世紀が経過しました。この間に、パーソナルカラーについていくつかの興味深い都市伝説が定着しました。その中で最も典型的なのは、
「パーソナルカラーは一度診断してもらえば一生変わらない!」
という勇ましいキャッチフレーズです。
色彩の初歩を学ぶと、「色が見えるためには光と物体と目の3つの条件が必要」であることを知ります。この3つの条件が揃わないと、物体の色は同じには見えません。なのでこの定義に基づくと、「一度診断すれば一生変わらない」という現象はありえないということになります。実際には光の質や強さ、視覚的な要因などを整えたとしても、人間の肌が年を経て何の変化もないなどとは言えません。しかも一生変わらないという時系列のデータが存在するとも思えません。
パーソナルカラーの神がかりのような効能は、逆に信ぴょう性を疑われる結果につながりかねません。パーソナルカラーに対する過度な期待や誤解を助長する一因にもなっています。
しかし、何といっても「都市伝説」なので今でも多くの人が信じています・・・!
パーソナルカラーに関する誤解や信仰がここまで広がったのは、もしかするとセールストークの一環として発展してきたせいかもしれません。化粧品の販売ツールとしての側面が強いため、魅力的で衝撃的なキャッチフレーズが多いのです。「一度見れば一生変わらない」「無駄な買い物をせずに経済的なおしゃれができる!」「パーソナルカラー以外の色を身につけてはダメ!」
現在、スマホやパソコンを開けば、夢のような効能を謳う化粧品の広告が目に飛び込んできます。「20才若見え!」「シミが見えない!」「ハリとつやのある肌!」など、多くのキャッチフレーズが並びます。なんだか微妙に似ていませんか?
化粧品は、年齢を重ねることで変わってくる肌の質感やトラブルを補う成分を肌に塗布するという科学的かつ物理的な手段で一定の効果があるのも確かです。
しかし、パーソナルカラーはあくまでも光と物体と目がその時のあなたに調和すると判断した色のことですから、少なくとも肌の質感や形状の変化という前提のもとに10年に1度くらいはチェックする方が現実的かと思います。これはセールストークではありませんのであしからず。